つばめ学習舎が生まれた背景には、飯田下伊那地域に生まれ、地元の高校から県外の大学に進学・就職した私たちの様々な経験がありました。
ーーー
【教育サービスや進学/受験に関する情報の地域格差】
大都市圏で浪人・大学生活を過ごした際、大都市出身の友人たちとは受験に関する周囲の環境や情報に大きな差があると感じたことが、事業化の最も大きなきっかけです。
浪人時代に実感した、難関と呼ばれる大学への受験情報量の圧倒的な差。
大学時代に感じた、学びの機会の多様性や品質の圧倒的な差。
地元の友人との会話の中でも、高校時代を振り返ると
「大学生が身近にいないことで大学生活のリアリティに欠けていた」
「モチベーション管理や学習計画などの自律的な学習を支える機会が不足していた」
「同じ志望校を目指す友人が少なく孤独を感じた」
「地方からの受験は「情報戦」の点で大きな不利を感じた」
といった声が多く聞かれました。
【コミュニティやキャリアの多様性の地域格差】
私たちは将来的にいつかは地元に帰りたいと考えていましたが、キャリアの選択肢が限られたり、地元に帰る拠点になるようなコミュニティが少なかったりする中で、帰りたいと思う場所に自由に帰ることのできない難しさも感じることとなりました。
自身のキャリアと地元への思いで板挟みになり、「帰りたくても帰れない」と悩む人たちは、私たちだけではないのではないでしょうか。
ーーー
上記のような課題意識を背景に、地域コンサルタントや教育団体で培った私達の経験を活かし、今地元にあってほしい学びの場を作ろうと思うに至りました。
「飯田下伊那の子どもたちが自分の力を信じて羽ばたき、またいつかなんらかの形で地元に戻ってこられる、そんな若い世代の挑戦を支えたい」という思いを渡り鳥である「つばめ」に込め、つばめ学習舎はスタートしました。
コンセプト:「SWALLOW-BASE」
①「視座」としてのBASE
生涯にわたる学び/選択のベースとなるスキルやマインドを身につける場所
②「基地」としてのBASE
人と人、学びと学びが接続し、アイデアが湧きたち行動が始まる場所
③「ホーム」としてのBASE
懐かしくも変わり続ける、ふるさととの新しい関わり方を探す帰り場所
私たちは学習塾事業に留まらず、
将来的には学生と地域社会・地元企業との接点となれるようなコミュニティの運営を目指しています。